ジャコウアゲハの観察記

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その葉を裏返してみると、2つの産みたての卵が付いているのが目に入りました。
ジャコウアゲハは飛び立ちました。

そして又葉の上に留まりしばらく休んでいる様子でした。
それから又別の葉に留まって葉の裏にお尻を押しつけていました。

葉の大きさや周りの葉の量とかも考えているのでしょうか?お腹の中に持っている卵を産みきるまで彼女は懸命に、新しい命が安心して生きていける場所を探しては産み付け、また探しては産み付けしていくのでしょうね。
とてもきれいなジャコウアゲハの雌でしたが...午前中に見たやつれた雌の姿を思い出しとても哀れに思いました。
彼女が産み付けた場所がこどもの生死を決めることになったりもするはず...責任は重いのです。

今日卵で生まれた子供達は8月の末頃には親になっているのでしょうか...?

懸命に自分のつとめを果たしている蝶の姿に感銘を受けながら、ちょっと厳粛な気持になって私は家に向かいました。