根木内歴史公園  花情報
  2007年01月09日   2/2 
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07 フジ蔓
 クズも混じって、まるでもつれた太い糸のようです。絡みつかれた木は大変ですが、フジはこうしないと生きていけません。初夏にはこれが緑のカーテンに模様替えされます。
08 ムラサキケマン
 この季節に、緑色が淡くて少し褐色がかった葉は目に留まりやすいでしょう。春に紅紫色の小さい花をたくさん咲かせます。花が待ち遠しいですね。
09 ヤツデ
 11,12月と続けてこの花を見てきましたが、実が少しふくらんできました。この木の 葉は、枝の長さや位置を上手に調整してどれにも日が当たるようになっています。
10 オオカマキリの卵11 チョウセンカマキリの卵12 ナガコガネグモの卵
 冬枯れの根木内の湿地帯ではカマキリやクモの卵のうがよく目につきます。
左のもの(10)はオオカマキリの、右のも(11)のはチョウセンカマキリ(普通にはカマキリといってます)の卵のうのようです。春まで卵で冬越しするのは余分なエネルギーを使わないで世代交代をするのにはいい方法のようです。あの卵のうからカマキリの幼生(親とまったく同じ形で孵化します)がゾロゾロ出てきます。カマキリは不完全変態ですから親と同じ形で生まれ、脱皮をくりかえして成体になります。
(山口煕さん説明)
 枯葉がくっついて形はよく分かりませんが、ナガコガネグモの卵のうのようです。つぼ型で赤茶色ですが、たくさんの卵を糸でぐるぐるまきにしたものです。こちらはカマキリと違って孵化して幼生になっていると思います。春までじっとしてますが、あるときにクモの子を散らすようにそれぞれの生活を始めます。クモは昆虫ではありませんから変態はしませんが、こちらも脱皮をくりかえして極彩色のきれいな成体になります。でも、カマキリもクモも生まれるのはたくさんですが無事に成体になって次世代の子孫を残せるのは1%に満たないかもしれません。自然は厳しいですね。(山口煕さん説明)

解説:馬場君子 写真:岩永秀夫