ジャコウアゲハの観察記

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この2日後の19日、数匹の終齢幼虫がウマノスズクサの茎を噛んだりじっと動かずにいたりしていました。 ウマノスズクサはかなりめちゃめちゃに食いちぎられ、枯れかけているものが多く見られました。大事な食草をなぜにこうまで酷いことをするのか?判りません。又ウマノスズクサはこんな犠牲を払って、ジャコウアゲハになにかやってもらっていることがあるのでしょうか?

ふと見ると、柵の向こう側のキクイモの葉に、前蛹になったジャコウアゲハの幼虫がくっついているのが目に入りました。いかにも元気の良さそうな前蛹です。細い黒い糸をしっかり葉っぱにつけて...風が吹くとしなるこんな葉っぱの上ででも蛹になれるのですね。

「明日もしかしたら、蛹に...」。葉と前蛹の微妙な距離を見てそう思いました。庭で蛹になった前蛹の姿を観察していて覚えた勘のようなもの..。果たして、20日、午後3時半に公園に見に行った時には蛹になった姿を見せてくれました。