ジャコウアゲハの観察記

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あわてて幼虫はそばにあった細い、背丈も20センチくらいの草にしがみつき登り始めました。

ところがあまりにも弱々しいその草には幼虫はメタボ過ぎて重いとみえ、しなって曲がってしまい、また土の上に落ちてしまいました。再度今度はもっと太くて丈夫そうな草を登り始めましたが疲れたのか、勢いがなくなって動けない状態になってしまいました。

放っておけば元気になるのでしょうか?それとも…

食草のウマノスズクサはもう必要としなくなった蛹になる前のこの終齢幼虫を、家に連れて帰ることにしました。

家の庭の畳1畳分の畑のハーブの所にそっと置いてやりました。しばらくじっとしていましたが、やがて一本のハーブに登りそこで体をのばしていました。夕刻には一本のアジサイの枝に登ってしがみついていました。